あぶだくしょん🛸

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ウルトラマンダイナ!備忘録《その1》

 ウルトラサブスクで配信が始まったウルトラマンダイナ。平成期ではテレビ放送作品の二作目にあたり、前作のティガ、次回作のガイア共々高い評価と人気を誇る作品であります。

  

 今回は数年振りに一気見している最中の序盤戦の感想をつらつらと。

 コイツ楽しそうだなぁ~というのが伝われば幸いです。

 

 

・ダイナの正体を見た

 まず、見ていて改めて思ったのは第一話でのダイナの正体についての描写です。

 前作のティガでは、その正体は超古代文明を守護した光の巨人、次回作のガイアは地球の大地の光が生み出したウルトラマンと設定されていました。

 では、ダイナの正体はというと、小説ウルトラマンダイナで明かされます。

 小説の中で明かされた正体はウルトラマンダイナに変身する主人公アスカの父親のカズマであると明かされます。

 カズマは優秀なパイロットでしたが宇宙で行方不明になってしまいます。アスカの高いパイロット技能は父親譲りでもあります。

 この設定を知ったときにふと思ったのはダイナの本編にそんな描写あったか?という点です。

 

 そしたら、ありました第一話におもいっきり。

 

 訓練中に敵の襲撃を受けて宇宙をさ迷うアスカ。幼い彼が父と再開するビジョンが入り、宇宙の彼方から光がやってくる。

 ここだ!これだ!このシーンか!と膝を打って興奮しました。

 ウルトラマンとの同化と生き別れた親子の再開をオーバーラップさせるとは、なんともハートフル極まる演出!それも、ナレーションやセリフがほとんどない。映像のみで視聴者のハートに訴えるダイレクトな思い切りがたまりません!

 

・ティガとダイナの違い

ティガの続編として製作されたダイナは様々な意味でティガとの差別化が図られています。

 まず、ドラマの進行についてですがティガでは隊員やゲストキャラクターに重きを置きつつ脅威や恐怖に対して『恐ろしいモノに勇気を振り絞って立ち向かう』人間の底力をクールにも、ホットにも振り分けて演出していました。

 ダイナでは新時代に向かう一直線な思い。

『どんな困難にも屈してなるものか!』というスタンスがあり、ティガよりも精神が力強いキャラクターが創出されます。なので、とてつもなく熱い展開との相性が良いのです。

 しかし、これが暑苦しい雰囲気を出さない抜群のバランス、つまりクールでタフな要素、コメディ要素を含んでいるのもダイナの魅力!

 ティガのハートフルさがトレンディで洒落ているのであれば、ダイナのハートフルさはド直球、ど真ん中といえる愚直なまでの王道路線といえるのです。

 

 また、ティガと大きく違うのがティガの時代が文明と科学が栄えて絶頂期にあるのに対してダイナは更にその上をいこうとする新しい開拓時代に突入しているという点です。

 ティガでは栄えた文明を脅かす存在、一種の黙示録的な要素がちらほらと見られました。また、文明科学の発展が故に起きた歪みなどが話のモチーフになることが多かった。

 ダイナでは開拓と探求というのが押し出されています。お話の折に触れては宇宙、地底、海底と、人類が未だに踏み入れていない未知の領域への挑戦が話のモチーフとして多くなっています。

 ティガが人類の未来を信じる話であれば、ダイナは人類の未知への挑戦を描く話になっているのです。

 それ故に、ダイナではティガよりもストレートに夢や愛、情熱といったド直球のエモさが際立つのです。

 ヒット作のティガの続編であるためにダイナはティガよりも作劇と演出がパワーアップしていると言えるのでしょう。

 

 

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そろそろ、二十話辺りまで視聴するので、折を見て備忘録の続きを書きたいと思います。

 にしたって面白い、あのハートがカーッと熱くなるストーリーは良いですね!

 


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 いずれ、ガッツイーグルの話もしたい。

 

 ではまた次の記事で~